2010年2月 5日
 ■  インテリごみ保管庫

札幌市では、2009年7月よりゴミ収集の有料化が開始されました。意外に混乱も少なく、ゴミのスリム化も予想以上の進展だそうです。

「何も影響が無かった」かと言うと、そうでもないようです。お取引のある賃貸オーナー様より、ご相談を受けました。いわく-

  • 近所の賃貸物件住人が、勝手に自分の物件のゴミステーションにゴミを捨てていく。
  • 自己物件の入居者はマナーを守ってくれるが、勝手に捨てていく者は分別等のマナーを守らない。
  • 結果ゴミステーションがあふれ、汚れ、自己物件の魅力が落ちる。(入居希望者の案内時には大きなマイナス要因となる)

「何かいい方法は無いかい?」とお問合せをいただきました。

で、普段から暖めていたアイディアをカタチにしてみました。
それは、「インテリごみ保管庫」です。出入り管理のシステムを簡素化し、ゴミ保管庫に利用しようと言うものです。つまり-

  • 本来の利用者には優しく、部外者は遮断。
  • ゴミを捨てやすく、回収しやすく、部外者が捨てづらくする。

と言うものです。

どんな風に使うかと言うと、

  • 入居者はお部屋のカギで解錠しゴミを捨てることが出来る。(オートロック付物件でしたので、それを利用)
  • ゴミ回収の時間帯は連続解錠。(その時間帯であれば、入居者もゴミ捨て可能)

今回は半屋外でしたので、防水性や耐久性を特に重視しました。
使用した錠は「電磁石錠」です。余り知られていない製品ですが、強力な磁石で吸着板を引き寄せ、施錠すると言うものです。ちなみに、今回使用した製品は270kgfの吸着力があるので、無理にあけようとするとフタが先に変形するほどです。

「電磁石錠」は機械的な可動部がないため、故障の発生が非常に少ない特性があります。また、フタが少々ずれたり変形しても、「磁力」で吸着するため施錠不良が発生しにくい利点があります。

屋外で使用するには、理想的な錠です。

では、「インテリごみ保管庫」の勇姿?を。

 

d_box_c.jpgのサムネール画像中央の電磁石錠設置場所以外、指はさみ等が発生しづらいように隙間を多く設計しました。
ピロティ駐車場内に設置したため、臭いが広がらないよう通気孔は小さめに配置してあります。

d_box_o.jpgのサムネール画像 フタにはガススプリング=自動車のリアゲートなどについているものと同じ=を取り付けてあるので、軽い力で開けられ、フタは上部で保持されます。

d_box_up.jpgのサムネール画像

画像中央やや左上の黒地に銀線2本が入ったモノが「電磁石錠」です。
矢印上の円形の部品が、オートロックにも付いている「キースイッチ」=入居者のお部屋のカギで開けられる=です。

ちなみに、「電磁石錠」をコントロールする部分は、別にボックス内設置してあります。週間タイマーと組合せ、ごみ収集日以外は完全施錠、収集日は回収車の到着時間帯に自動解錠の設定をしてあります。

え? 「誰も見てなければ、回収日の解錠時間帯にゴミを捨てていくヤツもいるだろう」ですって?

ご心配無用。今回は、防犯カメラも設置しましたので、運用後にマナー違反のゴミ捨ては起きていないそうです。

なお、「インテリごみ保管庫」は大きさや設置場所・製作サイズ等により製作の可否・価格が変動いたしますので、お問合せください。

 

最後に、製品作製にご協力いただいた鉄工所様、そしてお問合せ・ご発注を頂きましたオーナー様に重ねて感謝いたします。

投稿者 ggi : 11:57 | トラックバック
2010年1月20日
 ■  ちょっとした『入室制限』

「とーさん」です。

17日の日曜日は、とてつもない雪でした。自宅周辺は、ここ20年くらい記憶に無い程の雪に覆われました。こんな日は、緊急の作業依頼も多くなるのですが、作業車両を保管しているガレージ前に50cm程の積雪があり、出撃不能。

もっとも、道路自体除雪が入っておらず、最初から開店休業決定でしたが...。(出動可能になったのは14時を過ぎてからでした)

センター試験当日の大雪で、受験生も大勢影響を受けたようです。だけど、これも何かの縁。きっと良いことあるよ、受験生。体調に気をつけて、追試で実力発揮せよ!

と、突然の大雪で『退室制限』を食らってしまった「とーさん」ですが、先日施工したお話を-

「従業員以外の出入りを制限したい」とのご相談を受け、お見積にお伺いいたしました。ご希望内容は-

  • 従業員以外の出入りを制限したい。来客は、事務室内にいる従業員が対応。
  • 従業員が多数いるので、カギでの運用はしたくない。(合カギコスト、カギ所有の管理の問題)
  • 従業員の入替り時など、定期的に変更が可能な製品。
  • ローコストなもの。

というものでした。

まさに理想の製品があります。
長澤製作所の「キーレックス シリーズ」です。

今回はコスト重視ですので、エントリーモデルの「キーレックス500」を使用しました。
この製品、4096通りの番号組合せが可能で、番号変更もカンタンです。

keylex_100120_2.jpgのサムネール画像 外側の画像です。本体下側のドアノブを操作し、施錠します。
開錠は上のボタンを暗証番号通り押してからドアノブを回します。

keylex_100120.jpg

室内側の画像です。
操作は、サムターン(本体下側のツマミ)を回すだけのカンタン操作です。

今回は、内開きで煙返し(ドアの木口側についたL字の出っ張り)が大きく、かなり端寄りの取付となりました。

ついでに、ドアアイ(のぞきメガネ)も取付しましたので、人物確認をしてから開錠することが出来ます。TVドアホンを併用すれば、もっと便利になりますよ。

 

製品案内
http://www.asia-key.com/key_less_n.html

メーカーHP
http://www.nagasawa-mfg.co.jp/keylex/index.html

投稿者 ggi : 11:36 | トラックバック
2010年1月12日
 ■  「魚眼」なドアホン

ほとんどのドアについている「ドアアイ」=広角レンズ付き覗き穴=ドアメガネとも言いますか。視野角が160度から170度ほどもあり、ドアの前に立つ人ならほとんど見ることが出来ます。

ただ、覗き口=接眼部が小さいため見づらく、高さによってはお子様や背の低い方には見ること自体が出来なかったり、暗かったり、とさまざな欠点があります。

一方、最近はTVドアホンが普及してきて、部屋に居ながらにして玄関前の様子を見ることが出来るようになってきています。でも、ほとんどのドアホンは玄関子機のカメラ前の様子しか見えません。ドアや壁にぴったりくっつくように立たれると、カメラの撮影範囲外(画角外)となってしまいます。

あちら立てれば、こちらが立たず...。

何て思っていたら、素晴らしい製品が昨年発売されました。アイホンの「ロコ ワイド」シリーズです。なんと、カメラの撮影範囲が170度もあり、壁にぴったり張り付いている人物でも撮影できてしまいます。録画タイプもあるので、不在時に誰が来たのかもバッチリ記録できます。
rocow1.jpegのサムネール画像
お子さんのお友達が遊びに来ても、「声はすれども姿は見えず」と言うこともありません。

←画像は「にーさん」がテストで立っている映像です。黄色の枠内に壁にぴったりくっついている「にーさん」が写っております。

もちろん、通常のゆがみの無い画像も見ることが出来ます。その際は、方向キーで撮影範囲を指定することが出来ます。

 
女性の一人暮らしなど、外出時に玄関周りの様子をチェックしてから出かける習慣をつければ、更に防犯性が上がることでしょう。

rocow2.jpegのサムネール画像

 

実際の玄関前の様子です。
「にーさん」は、このように壁にぴったり立っています。→

録画タイプや無線親機タイプもあります。

TVドアホンへの交換をお考えの方は、是非ご検討をお勧めいたします。

「とーさん」でした。

 

有限会社アジアキーセンターHP
http://www.asia-key.com/tv_doorphone_n.html

 

メーカーHP
http://www.aiphone.co.jp/products/roco_wide.html
http://www.aiphone.co.jp/products/roco_wide_rec.html
http://www.aiphone.co.jp/products/roco_wide_portable.html

 

 

投稿者 ggi : 12:40 | トラックバック