◆ 『総合防犯』の具体例
では、実際にはどの程度の防犯工事が必要なのでしょうか?
先ほど述べたように、侵入に10分以上かかることを目標に、一般的な戸建住宅を例にして、シュミレーションしてみましょう。(北海道の一般的な住宅を想定して、説明していきます。2階建て、4LDK位でしょうか)
※作業内容の末尾に、物理防犯を(物理)、威嚇防犯を(威嚇)と表示しています。
玄関周り
・ドアは1ドア2ロックであるが、 耐ピッキング仕様ではないため、ディンプルキータイプに交換。(物理)
・カンヌキ、ラッチも見えるため、ガードプレートを取付。(物理)
・サムターン(錠を操作するツマミ)カバーを取付。(物理)
・音声のみドアホンを カラーTVドアホンに交換。(威嚇)
・明り採りの窓があるため、 防犯ガラスに交換。(物理)
・ドアに警報機用マグネットスイッチを取付。(威嚇)
・ポーチライトを便利灯も兼ね、センサー付ライトに交換。(威嚇)
1階周り
・道路から死角になっている側に、 センサーライトを設置。(威嚇)
・道路から死角になっている側の小窓に、 ステンレス製内格子を設置。幸い大きな窓は無い。(物理)
・道路と垂直な方向の2つの壁面には、キッチン勝手口と掃きだし窓(居間)がある。換気のため、頻繁に開放するため、 可動式防犯内格子を設置。(物理)
・トイレと風呂場の窓に、ステンレス製内格子を設置。(物理)
・各窓に、警報機用マグネットセンサーを設置。(威嚇)
2階部分
・灯油タンクが足場となり、2階バルコニーに登ることができる。 窓のクレセント錠をダイヤル式に交換。(物理)
・窓に警報機用マグネットスイッチを取付。(威嚇)
・ポーチライトが無かったため、防犯も兼ね センサーライト(常時点灯機能付)を設置。
車庫
・以前、タイヤが盗まれたことがあるとのこと。シャッターに警報機用の赤外線センサーを取付。(威嚇)
・夜間、外出する際ガレージまで暗がりが多いので、 センサーライトを設置。(威嚇)
敷地外周
・生垣が高くなり過ぎていたため、ご主人が1.4m程度の高さまで刈り込む。(死角を減少させるため)
居間
・警報機の制御盤を設置。自動通報機能付のため、外出時は携帯電話までメッセージが来る。また、在宅警戒モードがあるため、車庫は常に警戒態勢にある。(威嚇)
・ カラーTVドアホンの親機を設置。録画機能付のため、外出時の訪問者を確認できる。(威嚇)
以上が、通常ご提案させていただく施工内容です。もっとも、全てを行うとなると費用面から、難しい場合が多いことも確かです。(最多価格帯 約70~250万円)できれば、防犯ガラスへの交換も行うと、一般住宅としてはほぼ完璧に近い状態になるのですが、かなりの費用が必要です。可能であれば、是非お勧めいたします。
弊社では防犯設備士が防犯診断の上、防犯上の必要度をランク付けし、機器構成などを変え、お客様のご予算に応じて、最も費用対効果が大きい方法で、防犯工事を行います。
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